発酵食品＝なんとなくカラダにいいものというイメージがあるかと思いますが、具体的にどんな効果や魅力があるかはご存じですか？
今回は、発酵食品の効果、そして素晴らしい魅力をお伝えします。
発酵食品は腸内環境改善にもってこい！
発酵食品の１番の魅力は「腸内環境を整えてくれること」だと思います。
なぜ腸内環境を整えることが大切なのかというと、腸は全身の免疫機能を担っているから。
実は、全身の免疫細胞のうち約60～70％が腸壁に集中しているんです。
腸内環境が悪化すると免疫力が落ちて感染症などにかかりやすくなってしまうと言われています。
腸内フローラって？
「腸内フローラ」名前だけは聞いたことがある方も多いのではないでしょうか？
この腸内フローラは、食物の消化や栄養の吸収を助けたり免疫を高めて病気から守ってくれるのです。
ちなみに腸内フローラと言われている理由は、腸内細菌が腸の表面に集落を形成している様子がお花畑のようにみえるからだそうです。
なんだかかわいらしい理由ですよね（笑）
腸内細菌「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」
腸内には「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」という大きく分けて３種の細菌が生息しています。
健康を保つためにはこの3種の腸内細菌のバランスが大切だと言われています。
理想的な腸内細菌のバランスは図のとおりで、善玉菌が悪玉菌よりも優勢な状態にしておくことが重要です。
ここからは、腸内細菌について詳しく解説していきますね。
善玉菌
名前の通り、身体にとって有益なはたらきをしてくれます。
代表的なものはビフィズス菌などの「乳酸菌」や「納豆菌」です。
- 「乳酸菌」・・・他の善玉菌を助けるはたらきもする
- 「納豆菌」・・・悪玉菌のはたらきを抑制する効果がある
悪玉菌
善玉菌とは反対に、身体にとって有害なはたらきをします。
代表的なものは「黄色ブドウ球菌」「大腸菌（有毒株）」です。
悪玉菌って必要なの？と思いますよね。実は、善玉菌だけでは歯が立たない病原菌を撃退してくれることもあるので一定の割合は必要なのです。
日和見菌
こちらは身体にとって有益でも有害でもない菌です。
ただ、腸内で悪玉菌が優勢になると悪玉菌の味方をしてしまうので腸内細菌のバランスを保つことが大切です。
腸内環境を改善してくれる「プロバイオティクス」
「プロバイオティクス」CMなどで聞いたことはありませんか？
こちらは腸内環境を改善してくれる微生物のことをいい、善玉菌を多く含む食品のことを「プロバイオティクス食品」といいます。
また、善玉菌のエサになってくれる「食物繊維」や「オリゴ糖」などの成分を「プレバイオティクス」といいます。
乳酸菌の多くは腸に届くまえにしんでしまう？
善玉菌である乳酸菌ですが、その多くが胃酸などによって腸に到達する前に死滅してしまいます。
腸に到達するまえに死滅してしまったら摂る意味がないのでは？と思うかもしれませんが、そんなことはないんです。
実は、乳酸菌の死骸は腸内環境の改善に役立っているのです！
- 善玉菌のエサになる
- 悪玉菌を吸着して体外に排出
ちなみに、生きたまま腸にまで届く乳酸菌は「ビフィズス菌」で、腸で善玉菌としてはたらいてくれます。
また、「納豆菌」も熱や酸に強いので生きたまま腸にまで到達してくれます。
発酵食品は継続して摂ることが大切
発酵食品を摂ったからといって、全ての菌が腸内に住んでくれるわけではありません。
実は、役目を終えた菌は数日で排出されてしまいます。
そのため継続して摂ることが腸内環境を保つために大切なことなのです。
腸内環境を整える以外にもたくさんの効果が！
実は発酵食品には「腸内環境を整える」以外にもたくさんの魅力的な効果があるのです。
- 代謝UP
- 血中悪玉コレステロールの減少
- 抗酸化作用
- ストレス軽減
発酵食品に多く含まれるビタミンB群は代謝を促進する効果があり、同じくイソフラボンには血液中の悪玉コレステロールを減らす効果があります。
また、老化の原因となる活性酸素の発生を抑制しアンチエイジング効果もあります。
抗酸化物質であるポリフェノールは、発酵によってより身体に吸収されやすくなってくれるのです。
ストレス軽減作用のあるGABAは、神経の興奮を鎮めてイライラを和らげる効果があります。
最後に
今回は「発酵食品の効果や魅力」を解説しました。
私が発酵暮らしをはじめるきっかけとなったのは、腸活でした。そんな腸活にピッタリな発酵食品は魅力で溢れていました。
はじまりは腸活でしたが、発酵食品には他にも身体にとって素晴らしい効果がたくさんあることを学び、すっかりハマってしまいました（笑）
みなさまもこの機会に発酵暮らしをはじめてみてはいかがですか？
最後までご覧いただきありがとうございました♡
